文章問題の中でも、子どもがつまずきやすいのが、数を比べる問題です📚🤔
例えば、次のような問題があります。
りんごは 8こ、みかんは 5こ あります。
りんごは、みかんより なんこ おおいですか。
この問題を見て、
「8と5だから、たし算かな?」
「『多い』と書いてあるから、たすのかな?」
と、文章に出てくる言葉だけで式を決めてしまうことがあります。
比較問題で大切なのは、次の3つです。
- どの数が基準なのか
- 基準より多いのか、少ないのか
- 2つの数のちがいはいくつなのか
👉数字や言葉だけで考えることが難しいときは、分からない数を□にしたり、絵や図に表したりすると、
数の関係がわかりやすくなります。
1.比較問題では「基準の数」を見つけよう 🎯
比較問題には、比べるときのもとになる数があります。
この数を、ここでは基準の数と呼びます。
例えば、次の文を見てみましょう。
りんごは、みかんより 3こ おおいです。
この場合、比べるもとになっているのは「みかん」です。
みかんの数を基準にする ⇒⇒ りんごは3こ多い
数の関係は、次のようになります。
みかんの数 + 3こ = りんごの数

「より」の前だけを覚えない
「AはBより多い」という文では、Bが基準になることが多いです。
しかし、「よりの前にある言葉を探す」と位置だけを覚えると、文章が変わったときに迷うことがあります。
大切なのは、
と、意味で考えることです。
基準は「大きい数」とは限らない
基準の数は、必ずしも大きい数や小さい数ではありません。
問題の中で、
によって決まります。
2.基準より多い?少ない? 🔍
基準の数が分かったら、次に比べる数が基準より多いのか、少ないのかを確認します。
| 言葉 | 数の関係 | 基本的な考え方 |
|---|---|---|
| 3こ多い | 基準より3こ増える | 基準に3を足す |
| 3こ少ない | 基準より3こ減る | 基準から3を引く |
| ちがいは3こ | 2つの数の間が3こ | 大きい数から小さい数を引く |
大切なのは、何を求めているかです。
3.「多い数」を求める問題 ➕
みかんは 5こ あります。
りんごは、みかんより 3こ おおいです。
りんごは なんこ ありますか?
基準は、みかんの5こです。
式は
5 + 3 = 8
👉答えは、8こ です。
「多いからたし算」と覚えるだけではなく、
基準に増えた分を足す
と考えることが大切です。
4.「少ない数」を求める問題 ➖
りんごは 8こ あります。
みかんは、りんごより 3こ すくないです。
みかんは なんこ ありますか?
基準は、りんごの8こです。
みかんは、そこから3こ少ないため、ひき算になります。
式は、
8 - 3 = 5
👉答えは、5こです。
少ない数は、
基準から減った分を引く
と考えます。
5.「ちがい」は、あといくつで同じになるか ⚖️
りんごは 8こ、みかんは 5こ あります。
りんごは、みかんより なんこ おおいですか?
「ちがい」とは、少ない方にあといくつ足せば同じになるか です。
みかんの数 + ちがい = りんごの数
が、数の関係です。
そのため、多い方から少ない方をひくと「ちがい」がでてきます。
りんごの数 - みかんの数 = ちがい

したがって、式は
8 - 5 = 3
となり、👉答えは 3こ です。
「ちがい」は、少ない方にあといくつ足せば同じになるか。
多い方から少ない方を引くと、「ちがい」がでてくる。
6.分からない数を□にしよう ⬜
6.□の場所を見つけよう 🟪
文章問題では、何が分からないのかを見つけ、その数を□にすると整理しやすくなります。
| 分からない数 | 数の関係 |
|---|---|
| 多い数 | 5+3=□ |
| 少ない数 | 8-3=□ |
| ちがい | 5+□=8 |
| もとの数 | □+3=8 |
👉 □の場所によって、計算の考え方が変わります。
7.テープ図で数の関係を整理する 📏
8こと5このちがいを、テープ図にしてみましょう。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| 同じ部分 | 共通する数 |
| はみ出した部分 | ちがい |
| テープ全体 | それぞれの数 |
テープ図では、同じ部分とはみ出した部分を分けて見ることができます。

8.比較問題を解く5つの手順 📝
- 何と何を比べている?
- どちらが基準?
- 基準より多い?少ない?
- わからない数はどこ?
- 絵・図・式に表す
👉言葉だけで式を決めず、数の関係を順番に確認しましょう。
9.教えるときの順番 🌱
比較問題を教えるときは、次の順番がおすすめです。
- 具体物
- 絵・丸
- テープ図
- □を使った式
- 数字だけで計算
👉最初から数字だけで考えさせるのではなく、目で見て分かる状態から始めます。
🌈 まとめ
比較問題で大切なのは、次の5つです。
- 基準の数を見つける
- 基準より多いか、少ないかを考える
- 何を求めているか確認する
- 分からない数を□にする
- 具体物や図で数の関係を見える化する
数字だけで式を作るのではなく、具体物や図を使いながら、数同士の関係を理解することが大切です。

