お子さんの算数について、こんな悩みはありませんか?
「学校の計算ドリルにすごく時間がかかる……」
「指を使わないと簡単な計算ができない……」
小学校に入ると始まる「さくらんぼ計算」でつまずき、数への苦手意識を持ってしまう子は少なくありません。
しかし、その原因は単なる「練習不足」ではないことがあります。
見直したいのは、「10のまとまり」を頭の中でイメージできているかという点です。
「10のまとまり」は、くり上がり・くり下がりだけでなく、位の理解や単位の変換にもつながる、算数の大切な土台です。

1.「10のまとまり」とは? 🌱
私たちが普段使っている数字は、
10個集まると、一つの大きなまとまりになる
というルールでできています。
これを「10進法」といいます。
1 → 2 → 3 → …… → 9 → 10
大人にとっては当たり前に感じますが、子どもにとっては、
「どうして9の次は10なの?」「急に数字が2つになった!」
と、不思議に感じることがあります。
「一の位」「十の位」のイメージがまだ育っていないと、数字がただの記号に見えてしまいます。
だからこそ、10個で一つのまとまりになることを、目で見て理解する経験が大切です。
2.くり上がりで迷う理由 🍒
最初の大きな壁になりやすいのが、くり上がりのある計算です。
例えば、
7+6=?
という計算を考えてみましょう。
学校では、次のように考えます。
- 7は、あと3で10になる
- 6を「3」と「3」に分ける
- 7+3=10
- 10+3=13
この計算を理解するためには、次の力が必要です。
- 数を分ける力
- 「あといくつで10か」を考える力
- 10と残りに分けて捉える力
指で一つずつ数えている子は、まだ「10のまとまり」のイメージが十分に育っていない可能性があります。
指を使うこと自体が悪いわけではありません。
まずは具体物を使って、10ができる様子を確認しましょう。

3.ブロックで「10」を見てみよう 🧱
頭の中だけで考える前に、ブロックやおはじきを実際に動かします。
「7+6」で考えてみましょう。
7は、あと3個で10になります。
そこで、黄色のブロック6個のうち、3個を青いブロックの横に動かします。
これで、10のまとまりが完成します。
残った黄色のブロックは3個です。
数字だけを見るのではなく、
- 見る
- 触る
- 動かす
- 10のまとまりを作る
という経験を重ねることが大切です。

10になる組み合わせを理解すると、計算がスムーズになります。
ただ暗記させるのではなく、実際に物を並べて確認しましょう。
例えば、8個のブロックを置いて、
「あと何個置いたら10個になるかな?」
と聞きます。
👉子どもが「2個」と答えたら、実際に2個を足して10になることを確認します。
5.生活の中でできる「10にするゲーム」 🏠
ブロックに慣れてきたら、生活の中でも「あといくつで10?」を探してみましょう。
卵パックを使う 🥚
「卵パックは10個入りだね」
「今は8個入っているよ」
「あと何個でいっぱいになるかな?」
👉答えは2個です。
果物を使う 🍎
「りんごが6個あるよ」
「あと何個で10個になるかな?」
👉答えは4個です。
駐車場で考える 🚗
「駐車場に車が7台止まっているよ」
「あと何台で10台になるかな?」
👉答えは3台です。
ゲーム感覚で繰り返すことで、10になる組み合わせが自然に身についていきます。

6.くり下がりにも「10のまとまり」が必要 ➖
「10のまとまり」は、ひき算でも使います。
例えば、
13-5
を考えてみましょう。
- 13を「10」と「3」にわける
- 5をひくときは、10から5をひく
- そこに残っている3をあわせる
- よって、5 + 3 = 8
くり上がりでもくり下がりでも、10を一つのまとまりとして捉える力が土台になります。
7.教えるときのポイント 💡
数字だけで説明しない
計算式だけを繰り返し見せても、数の関係が分かりにくい子がいます。
最初はブロック、おはじき、卵パックなどを使いましょう。
10個をバラバラに置かない
10個の物は、まとまりが分かるように並べます。
例えば、5個ずつ2列にすると見やすくなります。
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子どもに動かしてもらう
大人が説明するだけでなく、子ども自身がブロックを動かすことが大切です。
「どこから何個動かせば10になるかな?」
と問いかけましょう。
すぐに暗算を求めない
具体物を使って考えられるようになったあと、少しずつ絵や数字だけの計算へ進みます。
具体物 ⇒⇒ 絵・丸 ⇒⇒ 数字 ⇒⇒ 暗算
🌈 まとめ
算数を学ぶ第一歩は、「10のまとまり」をイメージできるようになることです。
今日からできる3つのポイント
- 10個で一つのまとまりになることを意識する
- ブロックなどを使って、目で見て体験する
- 「あといくつで10?」を遊びの中で繰り返す
算数の力は、ドリルをたくさん解くだけで身につくものではありません。
まずは、
「10個集まった!」
「あと2個で10になる!」
という発見を楽しむことが大切です。
食事、お風呂、買い物など、生活の中で、
「あといくつで10かな?」
と声をかけるところから始めてみましょう。
「数っておもしろい!」という感覚が、これからの算数学習を支える大切な土台になります。

